事務局の松田です。
今年の歌枕直美のヨーロッパ公演作品は、
和歌劇「源氏物語~葵の章~」。
11月18日に出発し、ポーランドとフランスの様々な会場、大学・古城・教会・フェスティバルと4回上演し、各地で好評をいただき27日に帰国いたしました。
ポーランドは昨年に続いて2回目で、昨年お世話になったアダム・ミツケビッチ大学の深井千枝先生、演奏家の方々のご縁で、3都市で上演し、どの会場も溢れるほどの多くの方に熱烈な歓迎で迎えていただきました。
フランス・パリでは、日仏交流150周年の記念の年であり、源氏物語千年紀の様々な行事が行われている時期でも有り、日本文化に興味を持ってくださっていました。
どの会場でも、お客様より音楽も映像もすべてが「美しかった。」「感動した。」とお声掛けいただき、歌枕の生み出す音楽世界により総合芸術として「日本の美」を感じていただけたのだと思います。
そして「歌枕さんは、日本の歴史と文化のミッション(伝道師)ですね。」と、究極のお言葉をいただきました。
言葉が通じなくても、歌枕の音楽から醸し出す世界から、精神を感じていただけたことは大変光栄であり、日本人としての誇りだと思いました。それぞれの都市・会場でのご報告は、ブログ「歌枕直美の世界」に現地レポートとして掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
11月19日 ポーランド・クラクフ ヤギェウォ大学演劇学科小劇場にて
11月21日 ポーランド・ポズナン 古城ホールにて
11月23日 ポーランド・シレム キリスト聖心教会 ヨハネ・パウロ2世講堂にて
11月25日 フランス・パリ Espace Culturel Bertin Poiréeフェスティバルにて
ここでは、ちょっと嬉しいお話を、いくつかご報告いたします。
★ポズナン 古城ホールのコンサートの始まる前に、アダム・ミツケビッチ大学の日本学科長エステラ教授との「うたまくら草子」対談をさせていただきました。素晴らしい教育者であり、素敵な女性で、歌枕の公演に大変感動してくださり、来年はいろいろと協力させていただきますと話してくださり、来年が楽しみな展開になりました。対談内容は、「うたまくら草子」1月号に掲載いたしますお楽しみに。
★アダム・ミツケビッチ大学の深井千枝先生とご友人は、ポズナンとシレムでのコンサートにも応援に来てくださいました。ポズナンでのコンサートも日本語を勉強する学生さんを中心として大変盛り上がり、続いてシレムの教会では、日本文化にはじめてふれる田舎町の子供さんからお年寄りまで方がはじめてより触れる和の世界に感激してくださり多いに盛り上がり、すべてのご縁を結んでくださった深井千枝さんもとっても喜んでくださっていて、シレムよりの帰りの車の中では、お二人が歌っておられ、なんとその曲は「六条御息所の歌」。2回の公演でこのメロディーが強烈にお二人の心をつかんでいました。コンサート後の、嬉しいひとときでした。
★シレムの教会コンサートにお越しくださったポズナン在住の日本人ご家族の方より、「歌枕直美の世界」ブログへすぐにコメントをいただいていました。
「Sremでお歌を拝聴しました。本当に素晴らしい公演でした。ありがとうございました!お体にはくれぐれもご自愛なさって下さいね。歌枕様の益々のご活躍と、来年また、ポズナンでお会いできますことを心より願っております。今後のご活躍を心より遠きポーランドよりお祈りしています。 」
★今年は、ポーランドの演奏家の方々との交流ができました。
ポズナン・古城ホールでのコンサートでは、トランペット奏者のミエスワフ・レシニチャック氏が、歓迎演奏をしてくださいました。そして、「自分の夢は、歌枕さんと一緒にコンサートを開くことです。」と会場の皆さんの前で、宣言してくださいました。翌日、ご一緒にお食事をし、海を越えての音楽談義で盛り上がりました。
シレム・キリスト聖心教会のコンサートは、シレムに在住で、ヨーロッパで活躍のバリトン歌手・クラムさんが呼びかけて開いてくださいました。クラムさんは、奥様が日本語の先生でもあり、日本に大変興味をお持ちで、コンサートの最後には「浜辺の歌」「赤とんぼ」を一緒に歌わせていただき、和やかな競演となりました。
★パリの会場ではコンサート後、日本が大好きで外国人俳句大賞を受賞された初老の男性より、「日本の歌に読まれる四季、日本人の心の美しさ」についてお声がけいただきました。感激してくださっており、日本とフランスのにているところなど、歌枕に伝えたい思いをいっぱいもってくださっていて、お話が止まりませんでした。
今回のヨーロッパ公演は、コンサートでの感動はもちろんのこと、様々な出会いと、未来へ向けての希望をいただいて、歌枕は元気に帰国し、そのエネルギーを、翌日より今週末の龍譚寺公演そして来年に向けて始動しています。この公演報告は、歌枕のエッセイで、コンサートでのトークで、茶論コンサートでと続きますので、お楽しみください。
そして、和歌劇「源氏物語~葵の章~」は、
2009年1月25日 大阪・山本能楽堂、2009年5月23日 静岡・アクトシティ浜松 音楽工房ホールにて上演いたします、ぜひご来聴くださいませ。